TECHNOLOGY
AMORIA
AMORIAはAIモデルではありません。身体性を備えた感情知能エージェント(Embodied Affective Agent)です。
AIモデルが能力を提供し、ROLAがその身体となります。
AMORIA(アモリア)は、持続的な内部状態と長期記憶を持つ、身体性を備えた感情知能エージェントです。
単一のAIモデルではなく、言語・音声のモデルを統合・指揮し、会話のトーンの変化に気づき、関係性の文脈を理解し、自ら判断したうえで、話し方・間合い・まなざし・動きといった物理的な身体を通じて応答します。
身体性を備えた感情知能エージェントは、1990年代から研究されてきた構想です。AMORIAは、その実現を目指すKOIBOTの継続的な開発であり、機能は段階的な検証を経て提供します。
AMORIAは人の内心を正確に読み取ると主張するものではなく、対話の手がかりを観察し、慎重に応答を調整します。
記憶は常にオーナーの管理下にあり、いつでも確認・削除できます。人間関係・医療・専門的な支援の代替ではなく、職場や教育の場での利用、および個人の評価を目的とした利用は想定していません。
AMORIA ― キャラクター中心の具身インタラクション研究開発
基盤モデルは言語を生成できます。AMORIAは、その言語を一貫したキャラクターのやり取りの一部にするための研究開発プロジェクトです。文脈と個人的な意味に応じ、記憶を適切に使い、身体を通じて表現します。
AMORIAでは、この方向性の作業用語としてEmbodied Affective Agent(EAA)を用いています。目指すのは、ロボットを思いやり深く聞こえさせることではなく、状況と関係の変化の中で適切に応答できるかを探究することです。
いま起きていることは、この人にとって何を意味するのか
同じ出来事でも、人によって意味はまったく異なります。ひとつのカップは日用品かもしれませんし、親への想いを宿した形見かもしれません。
私たちは、本人が共有を選んだ背景をもとに、システムが大切なことを仮に理解し、必要なときに尋ね、訂正されれば理解を改める方法を研究しています。個人の経歴を作り上げたり、推測を事実として扱ったりすべきではありません。
演劇の実践によるキャラクター開発
私たちの開発アプローチは、ソフトウェアエンジニアリングと、演出家・俳優・キャラクター創作者の実践を結びつけます。規定情況、行動の目標、関係性、傾聴、即興を手がかりに、キャラクターがどのように気づき、選び、応え、変化するかを探ります。
決まり文句を集めるのではなく、場面・行動・結果を扱います。固定された台本の繰り返しではなく、なじみのない状況でもキャラクターがその人らしさを保てるかを検証することが目的です。
場面から学び、場面の外で検証する
出どころの明らかな対話や行動を、その文脈・関係・結果と結びつけるワークフローを開発しています。解釈は反例や訂正に開かれており、欠けた背景を事実として埋めることはしません。
評価設計では、基盤モデルのベースラインと比較し、新しい状況・変化した条件・複数ターンのやり取りを用いて、キャラクターの連続性と応答の適切さを検証します。候補となる更新は、審査とバージョン管理された評価を経て、管理された形で提供されることを想定しています。
キャラクター創作から具身インタラクションへ
ROLAは、対話・声・表情・タイミング・利用可能なタッチ入力がどのように連携できるかを探るための物理プラットフォームです。
また、インタラクティブ体験とショートドラマにまたがるオリジナルキャラクターも開発しています。適切に許諾された創作素材はキャラクターの開発と評価を支え、ロボットとのやり取りは台本では予測できない応答を検証します。画面上の優れた演技は、それ自体では信頼できるインタラクションの証明にはなりません。
現在の重点と責任ある開発
現在の開発の重点は、管理された英語優先・単一キャラクターのプロトタイプです。統合の優先項目には、会話の連続性、音声の表現、割り込み、基本的な表情、利用可能なタッチフィードバック、小型のナレッジベース、許可に基づく周辺情報ツールが含まれます。
これらは開発の優先項目であり、すべての機能がすべての製品で利用できるという意味ではありません。実際に利用できる範囲は、機種・ソフトウェアのバージョン・地域・検証状況によって異なります。
通常の製品利用、個人の記憶、研究のための学習は、それぞれ別の用途として区別しています。研究利用には適切な許諾が必要であり、個人的な会話が自動的に学習素材として扱われることはありません。
AMORIAという名前に込めた意味
AMORIAは、ラテン語で「愛」を意味する amor に着想を得た名前です。「愛のある状態」を思わせる響きを、そのまま名前にしました。
私たちが求めたのは、冷たいテクノロジーの名前でも、一過性の流行を追う言葉でもなく、やわらかく、詩的で、少し神秘性のある響きでした。
感情の温度、知性、そして自立した存在感。その交点にある「寄り添い」を、AMORIAという名前に託しています。
